甲状腺外来Thyroid
症状が多岐にわたるため、他の病気と区別がつきにくいことも甲状腺の病気の特徴です。 「適切な検査」と「的確な治療」が重要です。
当院では、主に甲状腺ホルモンの分泌過剰による甲状腺機能亢進症や、分泌不足による甲状腺機能低下症の治療を行っています。

甲状腺は“のどぼとけ”の下にある小さな臓器で甲状腺ホルモンを作っており、甲状腺ホルモンは新陳代謝を調節しています(車で言うとアクセルに例えられます)。
甲状腺の異常や障害により甲状腺ホルモンの異常が起きると、体重減少、疲労感、抜け毛、むくみ、動悸、息切れ、首の腫れといった様々な症状が現れます。
甲状腺の働きに異常があると、全身に様々な症状が現れますが、「なんとなく身体の調子が悪い」など、ちょっとした体調不良でもあるような症状も多くあります。
早期発見、早期治療で、病気の進行を予防することが大切です。
少しでもご心配な症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

甲状腺機能亢進症の原因として、バセドウ病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎などがあります。
●甲状腺ホルモンは体のアクセルに相当しますので、分泌過剰ではアクセルを踏みっぱなしの状態になりますので、発汗、発熱、手足の震え、動悸、体重減少、下痢、不眠等がみられます。
●病歴・症状、甲状腺ホルモンの上昇、自己抗体検査にて診断を進めます。亜急性甲状腺炎などでもホルモン上昇および自覚症状が見られますので慎重に鑑別します。エコー検査で甲状腺の性状も確認します。
●治療は抗甲状腺薬が第一選択で、その他アイソトープ治療、手術があります。治療を行う際に、それぞれの治療の長所・短所、おおよその治療計画を説明してから治療を開始します。
甲状腺機能低下症の原因として橋本病があります。
●バセドウ病とは逆に甲状腺ホルモンが不足してしまう病気です。
●症状としては、低体温、むくみ、徐脈、無気力、便秘、眠気、寒がり、高CPK血症等があります。疑わないと見逃されやすい疾患です。症状などから疑わしい時は、ホルモン検査を勧めています。
●治療は甲状腺ホルモン薬の内服となります。潜在性甲状腺機能低下症という、前段階の状態もしばしばみられ、必要に応じて予防的に甲状腺ホルモンを補う場合もございます。その他、定期的にエコー検査で甲状腺の性状も確認します。

甲状腺の形や大きさ、腫瘍の有無などを確認します。
甲状腺腫大が疑われた場合に施行します。痛みはなく、所要時間は5分程度です。
良性の甲状腺腫瘍の場合は定期的なエコー検査で経過をみます。
※細胞診検査(甲状腺腫瘍に穿刺して行う検査)が必要な場合は基幹病院へ紹介致します。良性と診断された場合、当院での定期的なエコー検査確認は可能です。
血液検査では甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモン、甲状腺に関連する自己抗体などを調べます。
TSHは下垂体から分泌され、甲状腺ホルモン(FT3、FT4)が過剰になると抑制されます。
TSHは甲状腺機能を反映する最も鋭敏なマーカーで、甲状腺機能異常の検査として適しています。
バセドウ病の診断に用います。無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎などとの区別に用います。
バセドウ病寛解の指標としても用います。
橋本病の診断に用います。健常者(特に女性)でも10%以上が基準値を超えるので解釈に注意が必要です。同じ自己免疫疾患のバセドウ病でも陽性になります。